人気ブログランキング | 話題のタグを見る
『着信アリ』観たのよー

 リビングに放置されていた『着信アリ』のでーぶいでーを観ました。
 ホラーは怖いけど怖いもの見たさっていう言葉通りの好奇心で突貫。さらには柴崎コウが好きなので吶喊。ドラマだったか映画の撮影のとき、スタジオに二日酔いで来て、それをまったく隠そうとせずにあの長い髪をかき乱しながら不機嫌そうな声で「おはようございます」と言ったという逸話を聞いて以来好き。その自分を偽らない強靭な生き方には尊敬すら覚えます。
 そんな柴崎コウが映画初出演した作品がこの『着信アリ』なのです。まぁ、映画初出演と言っても、今まで出てきた映画で主演を喰うほどの強烈な演技をしている人ですから、どうしても初出演だとは思えなかったり。

 しかし、実はそんなに期待してなかったんですよね『着信アリ』に。
 こないだの『呪怨』も、あんなに騒がれたのに怖いだけの映画でしたしー。
 そんな思いがあったので、初めは「さて、どんなもんですかのぅ」くらいの気持ちで観てました。

 ※ここからはネタバレしまくりです。
 『着信アリ』をこれから観ようと思っている人は読まないほうが楽しめますぜぃ。


 序盤はまぁ飛ばします。伏線を撒く段階ですし。っと、あー、よくCMで流れてた電車に女の子が轢かれるシーンですが、あれにはちょっと戦慄。なんか恐ろしいものを感じました。
 中盤は、えっと何があったっけなぁー……。ああ、岸谷 五郎さんの声がめちゃ聞き取り辛かったです。あれはヘッドホンで聞かないとちゃんと聞けないだろうなぁ。や、あのキャラは好きなので不満は無いのですが。ふむ、これくらいですかねー。……実は観てから二日経ってるので忘れてる場面が多々ありそうです。うーん、堤 真一さんのストーカーっぷりが面白かったくらいかなぁ。うん、そういうことにしておこう。
 そして終盤です。ここが『着信アリ』の最も面白く、怖く、謎なところです。
 廃病院での恐怖ラッシュはかなり怖かったです。これもCMによくあった逆さ女が寄ってくる場面……もうガクブルものですね。続けてあった指がミシャメキャの場面、あれを連続でやられるともう辛抱たまりません。そしてゾンビが襲ってくるシーン。終わった……と思ったら手がビューンと伸びてグバァっと引き寄せられるのは迫力があって良かったです。それからの展開はよく見る感じだったので特になにも感じませんでしたねー。しかしゾンビと柴崎コウの抱擁は、三池監督が何度も訴えていた「解放」を強く感じてジンとくるものがありました。誰にも明かすことの出来ない想いを抱えて生きていた柴崎――由美が、あの限界まで追い詰められた場面で解放されるというのは、考えてみるととても哀しく、尊く、美しいものだと思うのですよ。
 まぁ、それでもあそこで終わっていたらこの作品の評価は中の下程度だったことでしょう。
 しかしなんて言ったって脚本が秋元 康で監督が三池 崇史なのです。ここで終わるなんてことはしません。
 明かされる新事実。完全に終わった、と思わせておいて最後に残った伏線を使用しての怒涛のストーリー展開。完全に意表を突かれました。
 そして――あのラスト。
 ……あれに関しては賛否両論あると思います。自分も正直に言うと意味不明だと思ってます。しかし、しかしですよ皆さん。あの最後の最後の由美の笑顔……あれにはヤラれました。意味などさっぱり解りません。飴玉を口移ししたことが何を意味するかも全然理解できません。……それでも、あの笑顔を綺麗だと思った。良い笑顔だな、と思ってしまったのです。それで、良いじゃありませんかてやんでぃ。←?
 自分は好きっすよこの映画。どうやらラストの謎は小説版の『着信アリ』を読めば理解できるようなので、本屋に立ち寄ったときにあったらラストだけ立ち読みします。
 ここで適当に『着信アリ』最大の謎である台詞、「人の数だけ空はあるんだよ」の考察をしてみたいと思います。
 あれは……そうですね、美々子なりの愛だとかそんなんだったのではなかろうか。うわぁなんか自分で書いててなんて安易な発想だと思ってしまいましたよちくしょう。でもそうだとすればラストのシーンもなんとなく納得できるんですよね。由美に美々子が取り憑いたと考えて、堤 真一を刺して病院に送って、飴玉を与える。ああ、そういえば美々子の妹も、美々子に怪我を負わされて病院に連れていかれたあと、必ず飴玉を貰ったって言ってたっけなぁ。お、なかなか良い感じに考察できてるんじゃない? ふむ、そうなると残る謎は持っていた包丁と最後の笑みですか。包丁は……あれは堤 真一を殺すためのものですよね? 何故殺すのか……なんとなく、飴玉までが美々子の意識がやったもので、そこからは由美の意識がやったことなんじゃないかと思う。由美の歪みと美々子の歪みが合わさった結果……? ぐむむ、微妙。だとすると何故殺す前に笑ったのかが分からない。うーん、こればっかりは分からないなぁ。うん、小説に手をだそうかな。本格的に欲しくなってきた(笑)。

 こんな感じでダラダラと続いた『着信アリ』の感想は終わりですよー。最終的なランクとしては上の下ってとこですかねー。結構お勧めできます。が、謎を謎のままで残されることに殺意を覚える方にはお勧めできません。そういう方は、『着信アリ』と文庫と『着信アリ2』を続けて観賞できる環境と整えてから観たほうが良いかもしれません。『着信アリ2』に美々子関連の謎解きがあるとか無いとか。ふむぅ、ならば観なければなるまいて。さぁさぁ早くDVDになれー! そしてそれを借りてくるのだ妹よーーー!!
 それでは最後までぐだぐだでやってきました今日の日ッセイはここで封印指定はいりマース。お疲れ様でしたまた明日ーーーーーッス!!
by kyo-orz | 2005-04-14 04:57 | 戯言などなど

オタク丸出し五臓六腑だだ漏れのKyoがお送りするイタ気持ちいいブログです。作戦は「まったり行こうぜ!」で。
by kyo-orz
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
最新のトラックバック
めもめもめもー
●リンク
その①
 友人でごんす。
 絵描きさんだよ!
TOKIWASOWch/101




WEB拍手
気軽に一言どぞー。

ファン
ブログジャンル
画像一覧