※ネタバレをまったく気にせずに書き綴るので、「ワシはネタバレを親の仇の次に憎んでおる!」という方はイッツスルーしてください。
諸君、私はAIRが好きだ。
初っ端「ラーメンセット」とかます主人公が好きだ。
漁業組合特製の巨大おにぎりが好きだ。
子供達に大不評の人形劇が好きだ。
「が、がお……どうしてそういうことするかなぁ」と言うヒロインが好きだ。
ロリツインテールが一生懸命シャボン玉を膨らませる姿が好きだ。
お米券をどこからともなく取り出す女子高生が好きだ。
黄色いバンダナを腕に巻く少女が好きだ。
殺人ドクターの脅しが好きだ。
「お前ごっつ黒いな」が好きだ。
この世のものとは思えないほどの不気味な動きをする生物が好きだ。
ラーメンセットをこよなく愛する男が好きだ。
武田商店が好きだ。
ごきごきの歌が好きだ。
羽の少女を探す青年が好きだ。
羽の少女の夢を見る少女が好きだ。
恐竜に異常な執着心を見せる少女が好きだ。
平安時代を生きる口の悪い武士と策略家の侍女と生意気な小娘が好きだ。
武士と侍女と小娘の愉快なやり取りが好きだ。
お手玉が好きだ。
翼の人の深い親子愛が好きだ。
衰弱していくヒロインと突然消える主人公が好きだ。
1000年の呪いに立ち向かう二人が好きだ。
諸君、私はそんなAIRが大好きだ。
諸君、だから私は――これをAIRと認めないっ!
上記に挙げた要素が見事にありません。
ポテトは一応いましたが、何故かテレビ出演でした。
人形劇は子供達に大人気。住人は苦労せず「うっはうは」です。
みちる、佳乃、美凪の三人は声無しで一瞬だけの登場。
住人は羽の少女に会いに旅をしている、というわけではなく、「“何か”を救う力がある」から旅をしている感じ。(ちょっとうろ覚え
美鈴は、空を飛びたいという願望はあれど、羽の少女についてはまったく感じていない様子。故に神奈との繋がりが不明瞭。
平安な人たちは原型が無いほど変わってました。神奈はウブで凄まじく可愛かったけど、柳也はただの美形武士だったし、裏葉も普通の侍女さんでした。
というか、神奈と柳也の少女漫画ちっくなラブシーンはどうにも受け付けなかった……。乙女乙女してる神奈が柳也に一目惚れし、いつの間にか相思相愛になってました。
柳也が独楽を術のようなもので操る描写があったけど、あれはやっぱり住人との繋がりを表してるんだろうなぁ。なのに神奈と美鈴の繋がりは不明瞭。原作を知らない人は平安編の意味を見出すことができるのだろうか。翼人の呪いの説明、としか理解できないのではなかろうか。
神奈と母親の出会いが描かれないのは痛恨でした。前述したとおり、平安編が翼人の呪いの説明のみを担当しているのならばアリなのでしょうが、だったら始めから出す必要なんてなかったのではないか、と思えます。……神奈の願いって「外に出たい」だったような。そうすると本格的に母親の存在意義が……。可哀相だなぁ。出た瞬間に殺害されてしまったし……。
――と、
今までは原作と比べての感想です。
続きまして、一つの映画としての感想をば。
とにかく住人の心理が読めない。冒頭で「家族なんて大嫌いだ。みんな作り笑いしやがって」のようなことを言った理由が不明です。普通に神尾家のお世話になってるし、その後家族についての発言をしてません。
どうして美鈴を好きになったのかもよく分かりません。だから山場で住人が「俺は美鈴が好きだっ!」と言ったときも、「えっ!?」としか思えませんでした。
一度は美鈴を見捨てて町を離れようとするも、運が悪く滞在することになってしまう。そして祭りの開催を思い出し、そこで一儲けしようと繰り出し、春子さんに(美鈴父に美鈴を引き渡したが)美鈴が居なくなったことを告げられ、キレる住人。まぁここは、見捨ててしまったたことを嘆く春子さんに逆ギレの形で「俺も裏切っちまったんだよ!」とキレたと一応説明はできますが。……そのすぐ後に「俺は美鈴が好きだっ!」だから大変ですよね住人さん。失ってみて始めて気付く君の大切さってやつですか(毒)。
美鈴はとても可愛い娘になってました。
積極的で、自分の想いを隠さずにババーンと相手にぶつける女の子になってました。
春子さんは春子さんのままでした。それだけが救いだったような気さえします。
……と、読み返してみると納得できない点だけ連ねているような気がしてきたので、ここらで良かった点の発表ですー。わーぱちぱちー。
曲が良い。
微妙にアレンジされていて、そして導入のタイミングもばっちりで尚良。祭りの中、住人が美鈴を探して走り出すところで流れる鳥の詩……あれは良かった。あとはやはり「青空」が良かったです。あれは名曲っす……(遠い目で)
春子さん。
良かったです。ラストの「美鈴ぅ~~~!!」と慟哭する場面はちょいとグッときてしまいました。やっぱり関西弁はええねっ!(何
えーっと、あとは……あとは…………
え、っと……うん……このくらい、かな…………。
黒小僧は、「突っ込みどころは色々とあるけど、俺は好き」と言ってました。しそ☆クラゲはノーコメントでした。
自分は、始めに断言している通り、これをAIRとは認めません。
上映時間の問題や、その他様々な問題があるのでしょうが、断固認めません。
原作があるものを別媒体で発表する、という場合、最低でも原作並でなければ自分は認めません。……まぁ、自分の“原作があるものをアレンジする”ということに関しての持論が厳しいというのもあるのでしょうが。
例えば東方の曲のアレンジ。自分は作者のZUNさんの世界観に沿っているアレンジ曲しか「東方のアレンジ」としては認めません。その世界観も所詮は主観でしか無いわけですが、それはまぁそれとして(逃)。しかしそれ以外のアレンジ曲を毛嫌いしているというわけではなく、曲として好きなら好きになります。ただ、それは東方アレンジではなく一つの曲として、ということになりますが。今まで多くの東方アレンジを聴いてますが、自分が認める曲は十に満たないです。好きな曲は五十以上ありますけどねっ(笑)。
――という感じなので、自分はこの劇場版AIRを認めません!
さぁ、そろそろ何を言ってるのか分からなくなってまいりました。
ま、観たのが最悪の体調だったので、もう一度くらい最高の体調のときに観てみたいものですねー。もしかしたら諸手を挙げて大絶賛するかもしれませんし。
さて、では劇場版AIRの感想はこのへんで終わりにしましょうかね。
うん、うん。←読み返してる
よし、大体言いたいことはぶちまけたね。オーケーやね。
じゃ、今日はここいらでお別れですよベイビー! お疲れ様でしたまた明日さようならーーーー!!
by kyo-orz
| 2005-02-08 06:38
| 戯言などなど