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本腰作品・没編


 濃密な夜気に触れてなお、その物質は鈍く輝きを放つ。
 人気も明かりも微塵足りとて存在し得ない廃墟の一室で、それだけが静かに己を主張する。

 ――アイアン・メイデン。

 中世ヨーロッパで用いられた有名な拷問具。聖母マリアの面を頭に取りつけた高さ二メートル程度の棺を縦に設置したもの。しかしこの棺は“死者を埋葬するためのもの”では無く、“生者を葬るためのもの”である。頑強な鉄の扉には内側に幾本もの刃が取り付けられており、内部にも肉を抉り骨を貫く凶器が歪に獲物を待ち受けている。ひとたび人間を放り込んで扉を閉めれば手軽に惨殺死体が出来上がる、という寸法だ。分厚く作られた扉は死に行く者の最後の慟哭を断ち切るためのものであり、まさに処刑、拷問のためにあるような残酷極まりない物騒な代物である。
 そんな代物が何故このような廃墟の一室に鎮座しているのか。しかも、扉を開けて。
 考えられるのは廃墟の所有者の持ち物、という可能性。しかし、そうだとしたらこのアイアン・メイデンはどうにも異様である。
 まず、新しい。廃墟のどこを見ても薄汚れていないところなんか無い。長年降り積もった埃が、色褪せた木材が、朽ちたカーテンが、部屋の真ん中に黙して立つアイアン・メイデンを特異なものとする。表面は磨き上げたばかりの鏡のように周囲を映し取り、一点の曇りも無く無慈悲な表情を貼り付けるマリア様が厳かに正面の扉を見据えている。
 そして決定的なのが、使用痕跡。拷問具、それもこんな人道に反する残酷なものが現代社会にあるはず無い。あるはずが無い……にも関わらず、そのアイアン・メイデンの内部は赤黒く染まっていた。数ヶ月前か数週間前か、数日前のものなのか。血しょうによって凝固した血液の赤さは、それがまだ付着してからそれほど長い時間を経過したわけでは無いことを示していた。幾重にも塗り重ねられ厚みすら帯びているそれは、この器具による犠牲者が一人や二人ではないことも同時に表している。
 最近使用された真新しいアイアン・メイデン。そんなものがこの廃墟の所有者の持ち物であるわけが無い。
 では、と疑問は再びふりだしに戻る。何故、こんなものがここに?
 元からあったものでは無い、となると、外から持ち込まれた物、という可能性がある。
 しかし、廃墟は郊外のさらに外れにある、魔物でも出そうな、深く不気味な森の中にひっそりと建っている。人気どころか建物の一つもありはしない。こんなところまでやって来るのは相当な廃墟マニアか、そうでなければ犯罪者くらいのものだ。
 犯罪者がこんなものを設置する理由は無い。廃墟マニアは廃墟そのままの風情を楽しむ人種だ。このようなオブジェは持ち込まない。
 イカれた拷問好きが現代の世にアイアン・メイデンを蘇らせ、毎夜この廃墟で殺戮ショーを開催している、という可能性も無きにしも非ずだが、それにしたってどれにしたって決定的におかしなことが一つあった。
 廃墟は闇に包まれている。天に揺らめく月の光は廃墟を仄かに照らすが、その明かりはカーテンに閉ざされた部屋の中には届かない。真の闇が支配する空間。その空間にあって、どうしてこのアイアン・メイデンは、その存在を主張できるのか。
 薄ぼんやりと輝く鉄の棺。あたかもそれ自身が光を発しているかのように、淡く、だがくっきりと闇の中にその姿を表している。
 深夜、人知れず打ち捨てられた廃墟で幽玄に輝くアイアン・メイデン。果たしてそれは、本当にこの世のものなのか。人ならざるモノが、血を求めて配置した、悪魔の罠では――

 カタ――と、無音で無人だったはずの廃墟に音が響いた。

 瞬間で夜闇に染み入り消えた音。街中であったら百人居ようと気づくことの無い小さな小さな音。しかし、この空間においてその音は絶対となる。
 その音が、合図となった。
 ズバーーーンッと、静謐をぶち破り凄まじい勢いで開け放たれる扉。扉を豪快なヤクザキックでぶち開けたのは黒髪の青年。野戦用の迷彩服を上下に着、顔半分はゴツイ暗視ゴーグルを着けている。残り半分から覗けるその口は好戦的で獰猛な笑みに彩られていた。

「林田正平二五歳独身ー! 殺人だボケェ! 神妙にお縄につけやー!!」

 どんな色眼鏡を掛けたとしても決して上品とは言えない言葉を叫び散らしつつ、青年は部屋の内部に駆け込む。中央に異様なアイアン・メイデンが居座る、あの部屋に。
 どうしようもなく暗い部屋だったがそんなことは一切問題にせず青年は辺りを見回す。薄く光を発するアイアン・メイデンには微塵も驚かず、素早く隅々に視線を走らせる。
 木片となった衣装棚。散乱している黄ばんだ何かの書類。僅かも揺らめかない分厚いカーテン。部屋の隅に乱雑に放り出されたベッドに椅子に本棚。
 恐らく在りし日には寝室だったのでだろう部屋を一通り確認し、にやり、と青年は今度は不敵な笑みを宿す。
 人間が隠れることが出来そうな場所は、一つしかない。
 そう判断するや否や、青年はずんずんと歩き出した。部屋の隅、家具が積み重なっている一角へと。アイアン・メイデンは入り口を向いたまま、薄くぼんやりと佇んでいる。

「観念しろ林田正平。俺が来たからにはもうお終いだ。今ならまだ自首ってことにしてやっても良いぞ? さぁ出て来い!」

 ベッドと椅子と本棚に向かって語りかける青年。その表情は不敵なままだ。別に俺としちゃあ実力行使でも一向に構わないんだがな、と顔に書いてある。それは、もう“詰んだ”と確信した青年の、余裕の表れだった。


――――――――――――――――――――――


 はーいというわけでね、久しぶりの更新が没作晒しときたもんだよ嘗めてんのか俺ッ!
 本格的に気合い入れて書いてたんですが、設定やら何やらをきちんと決めず書き進めていたら主役登場と同時に詰まってしまいどうしようもなくなってしまった可哀想な作品なんですよこの子ったら。
 いやぁ、最悪主人公の設定と物語の大筋(ラストまで)は決めとかなあきませんなー。じゃないと話の方向性ってやつが見えてきましぇん。適当なやっつけ物語ならまだしもちゃんと完成させようと思っている作品ならば必須でありますね。物語の意味やらは後からでもなんとかなりますよきっと。
 まぁともかく最近はこんな感じの書いてます。現在の進み具合は、没作その2が出来上がったところです。……うぅん、物語って難しい。
 その2は、キャラ設定やら大筋やらそのへんをガッチリ決めたのにも関わらず、執筆中にもっと良い設定が浮かんでしまったがために破棄されたこれまた可哀想なお話なんですよ。でも仕方ないよね。新たに思いついた方が明らかに面白そうなんだからさ。ごめんね没作その2。
 というわけで今は最新設定(多分最終決定)を煮つめて、さぁ今から書くぞっ!っていう段階です。じゃあ早く書けよっていうお言葉は耳が痛いから禁止だぞっ☆
 三月とかそこらには完成させなあかんのでバリバリ書いていきますぜー。あ、ちなみに大会作品じゃあなくってよ? ……つーか大会作品も書かなあかんのか。ま、適当にやっつけるか大会はー。(ぉ
 んでは今日はこんなとこでー。最近はコンビニバイトもすっかり慣れてかなり好き放題やらせてもらってます。普通にジャンプとか読みまくってます。深夜ってサイコー。
 ほいだらばさようならまたいつかー。
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by kyo-orz | 2006-10-27 12:49 | Kyoの30分創作
それはきっとクロレラのように
※今日の日記には大変お下品な言葉が出てきます。お食事中の方、下ネタに弱い方の閲覧はご遠慮ください。(注意書き挨拶









 あのねー、こないだねー、おトイレに行ったのねー。(こういう話です
 そしたらねー、おっちゃんねー、びっくりしたんやわー。























 緑色のうんこが出よった。
























 あの衝撃はねー、ちょっとやそっとじゃ表現できませんよ?
 なんだろうね、そこにあるべき物があるべき物じゃなかったみたいなあの感じ。
 肉じゃが作ってたのに出来上がったのはサンマの刺身だったみたいなサプライズですよ?
 そんな変な食生活じゃなかったと思うんですけどねー。確かに前の日にレタスにドレッシングをかけただけの『漢(おとこ)サラダ』をバリバリ食べましたけど、まさかそれだけじゃアンナコトにはならないでしょうに。ちゃんと肉だったか魚だったかも主菜としてありましたし。
 ってことは身体の中の問題なんですかねー。肉的なものの消化が遅いとか? うわーなんとなく嫌だなーそれ。そんなんおじいちゃんじゃないですか。まだまだ元気に勇気に精気に満ち満ちてますよ。精気に関してはちょっと溢れてますよ。
 あー、でも最近、主が作ってくれる夕食以外ではまともな食事を摂ってませんからねー。朝はコンビニのサンドイッチか惣菜パンで、昼は……あれ? 昼は……えーっと……うん、大体なんも食ってねぇや。強いて言うなら菓子類? でもほとんどの日は食べてないような……。今日は鴨せいろ食べてきましたが。いやぁ実に美味しゅうございました。(唐突に脱線
 んー、問題があるとするなら昼ですなー。ここでバランスの取れた食事を摂取しなければいかんようです。
 しかしながら料理するのは面倒ですし、冷蔵庫パンパンですし、かといって外食は銭が掛かるので却下。……無難にスーパーの総菜とか? サラダにおかずっぽいのを一品添えれば良い感じになるではなかろうか。おぉ、良いかもしれないそれ。
 まーそろそろ健康面にも気を遣わにゃならん年頃ですしねー。これが良い機会だったと考えてヘルスィーになってみましょうかねー。うんこの色で健康について考えるようになる俺、かっこいい。(うわー

 ほいだらば今日はこんなとこで終わりですよー。ちなみにどれくらい緑色だったかっていうと、ソレを見た瞬間自分が発した言葉がみどっ!だったってくらい青々しかったですよー。アクセントは「ど」において読んでくださいねー。
 んではお疲れ様でしたまた明日ですグッバァァァアアァァァァアァァアァアアアァアァァアァァァァァァアァアァァァアアァァァアアアイ戸愚呂弟100%みたいなのもしたことあるよ!! あれっボクの体大丈夫なのかなッ!!??
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by kyo-orz | 2006-10-08 16:54 | 日常記
yahhoo!!!!
 はぁぁぁぁいだらぁぁぁぁ!!(挨拶







 おはようみんなっ!!






 あのさ! 最近気づいたことがあるんだ!!




 デニムシャツに巨乳って超エロくない!?










 えー、そんなわけで行ってまいりましたサンクリ33









 もち出店する側で。








 うん、この混沌とした流れ――心地良い(ぉ

 あー、出店する側とかいってもアレですよ? 自分がなんか作ったわけじゃないのですよ? ウチの主が出すとかで、その手伝いをしてきただけなのですよ?
 でも初めて参加側としてこういったイベントに出張ったわけですが、これが結構楽しかったりしちゃったりして。
 やっぱあれですかねー。長年のコンビニバイト人生が客商売根性的なものを身に着けさせたんでしょうかねー。どうぞー、とか、ありがとうございますー、とかそんなん言ってるだけで楽しかったですよ。そして本が売れるとこれまた嬉しいのなんのって。自分が直接関わったものじゃないのでコレなら、自作で売れちゃったらどんなことになるんだろうなんてことも考えちゃいますよ。
 毎年毎年死ぬような思いをして夏と冬、コミケに参加する人たちの気持ちがちょっと分かったり。この気持ちは、どんな規模のものだろうと創作をしたことがある人ならわかると思いますよ。だってあなた自分の書いたもの描いたものが見知らぬ人に売れるわけですよ? 己の努力が目に見える形で実を結ぶわけですよ? そんなん絶頂を迎えてもおかしくないですって。
 いやー、あれはなかなか良いもんですぜ? やれる機会があるならやっといて損はないと思います。や、金銭的な損は確実にあるでしょうが。でも得るものはありますよ多分。まぁ、破産しない程度に試してみると面白いかもしれませんよってことで。

 売り上げは状況的な奇跡と表紙の奇跡的な出来が重なって万々歳といっても過言ではないほどでした。誰しもの予想をはるかに上回っていましたよ。ま、それでも収支はマイナスなんですけどね。大変だなぁ同人活動って。そんなことを思った雨の昨日。

 しっかしあれですよね、コミケのときも切に思いましたが、この世界はヲタで溢れてますよね。
 サンシャインシティ? 文化会館? まぁよくは分からないのですが、そのへんが会場だったのですよ。こう、池袋の駅を出てそこまで数十分くらい歩いていくわけですよ。イメージ的に池袋って都会的というかイマドキの若者が集ってる感じじゃないですか。実際あの街には若者が多く――というか単純に人が多く、うわぁこれが都会なんだぁなんて田舎者的感想を抱いていたわけですよ。
 それがね、目的地が近くなるにつれね、こそぎ落したみたいにヲタだけが残っていくの。
 池袋の街に突如として浮き彫りとなる信号待ちする数十組のヲタ共。いやぁ、あの光景には思わず総毛立ったね。もちろん感動で。(ぉ
 開場のときなんかもー凄かったです。自分とこのスペースは入り口に近く、会場時の様子が丸見えだったのですよ。いやあれは凄い。ただただ、凄い。猛然と競歩する(走っちゃ駄目)人人人――いや、ヲタヲタヲタ! それが止まらないの! いつまで経っても止まらないの!! 本気で数十分ちかく奴らは物凄い勢いで入場し続けるの! あれはね、ちょっとしたサプライズ映像ですよ。あー、あれあるじゃないですか、毎年福男を決める猛ダッシュ大会。あれが何十分も続いてるような感じですよ雰囲気的には。サプライズを通り越していっそのことシュールですらあるかもしれません。それほどの絵でした。しかもソレが四つに分かれた会場(部屋)の全てできっとあったのですよ!? 驚嘆に値しますよね。いや天晴れ。ヲタ天晴れ。あんたらがいる限り我らの聖地は安泰だよ……。有り難う。―――有り難う。

 とまぁそんな感じで特にオチもなく今日は終わりますよ。
 こうして突然日記を更新したのには二つの理由がありまして、一つはもちろんサンクリ参加。もう一つが池袋のヲタショップで大量に同人音楽CDを購入して現在絶賛拝聴中だからなのですよ。音楽聴いてるとね、マビノギか文字書きくらいしか出来ることなくなるからね。このあと余裕があったら文字書きするよ。気合いいれて仕上げなきゃならんのが一本あるからね。良質音楽を聴きながらならはかどるでしょ多分ーってな感じで頑張ってみるよー。
 ほいだらばお疲れっしたーまた明日っすーぐっばーい!!
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by kyo-orz | 2006-10-02 18:43 | 日常記
  

オタク丸出し五臓六腑だだ漏れのKyoがお送りするイタ気持ちいいブログです。作戦は「まったり行こうぜ!」で。
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